

患者さんに説明するためのソフトウェアはたくさんありますが、画像で見るものはイメージを膨らますだけのもので現実感がありません。同じビジュアルに訴えるものでも、実際に手に取って触れる模型は現実的であってリアリティが強いものだと思います。当院では私が全てのカウンセリングを行っていますが、こういった模型を使うことでスタッフの方が説明をしても、患者さんに治療のゴールを十分把握してもらうことが出来るでしょう。 ビクトリーワンの模型のいい所は、すべての補綴サンプルが模型ひとつに再現されているということです。例えばブリッジの対側にインプラントがありますので、これを患者さんにお見せすることで歯にどういったダメージを与えるのか、具体的に理解してもらうことが出来ます。これによってインプラントを選ばれる患者さんは、当然出てこられます。患者さんは自分の口の中が見られませんから、模型を見ることで実際に金属が入ったときはこうなりますよとか、笑ったときに奥歯がこんな感じで見えますよといった具現性があります。これさえあれば患者さんにイメージが伝わり、現実味を持ってもらうことができます。説明した際にかなり説得力がありますね。ここにラミネートベニアがあると、さらにいいと思いますので、ぜひ追加して欲しいですね。

機能だけで考えると、補綴物は金属であっても、セラミックであっても、歯を守るという役目の上ではあまり変わりません。いま、患者さんの一番のニーズは、「若々しく、美しく見える、見られたい」ということだと思います。実際に都会の患者さんで、銀歯の入っている人は、ほとんどいないと言えます。これからは、機能はもちろんのこと、美しさが求められていくでしょう。自由診療を勧めるということは、患者さんの中に眠っている、美に対する感性をどこまで目覚めさせるか、ということになります。例えば、機能を重視するのであれば、インプラントを、審美を追求するのであればオールセラミック、といった選択肢を提示して要望に応えていく必要があります。
これからの保険診療は、ますます厳しい状況におかれていくものと思われます。患者さんに、歯科選択の基準はたくさんあります。腕がいいだけでは患者さんは来てくれません。ハード・ソフトを総合的に捉えて自分の歯科医院をブランド化し、何らかの「売り」を明確にしなければ患者さんをつなぎとめることは難しいと思います。これから伸びていきたいと思われる歯科医院には、ハードとして新三種の神器(CT・CAD/CAM・マイクロスコープ)とソフトとして3つのキーファクターが必要だと思います。ソフトのキーファクターを具体的に言いますと、一つ目はインプラントを積極的に治療に入れていくことです。欠損修復自体が、デンチャーからインプラントに変わってきている中、患者さんにその素晴らしさを伝えて、享受していただくことが大切になるでしょう。二つ目は、より審美性の高いマテリアルを導入することです。これからの新しいマーケットになりますが、審美性を追及される患者さんは、人との差別化を望まれます。そういった要望に応えるためには、最新のマテリアルや技術・設備の導入が必要になります。そして三つ目のキーファクターは、「患者さんはそんなに増えない。」です。これからは少子化でもありますし、患者さんが増える要素はありません。そうなると来られた患者さんをメンテナンスやフォローアップで他院に渡さないことです。こういったソフト部分には、カウンセリングと患者さんの納得が欠かせません。ビクトリーワンは、患者さんに審美を伝えるツールとして有効に活用できるものだと思います。